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住まいの基礎知識

住まいの基礎知識 〜失敗しない住まいづくりのために〜

第1回 構造から知るリフォームのツボと図面の読み方

part02 住宅の構造を知ろう!

考えているリフォームが「改修」の範囲でできるのか「改築」になってしまうのかは、家の構造によっても違ってきます。住宅の構造形式で一般的なものとしては、

  • 在来軸組み工法による木造
  • ツーバイフォー(2×4)工法による木造
  • 鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄骨造と木造を組み合わせた混構造
  • 鉄筋コンクリートと木造を組み合わせた混構造

などが考えられます。このほかに、ハウスメーカーなどによる独自のプレファブ形式もありますが、一般的な構造と異なるので、ここでは扱いません。リフォームの際には、同じメーカーにまず相談してみるのがよいでしょう。

Vol.01 開放的で広がりのある在来軸組み工法
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まず在来軸組み工法による木造は、日本の伝統的工法の流れを汲むもので、木の柱や梁といった部材で「軸組み」つまり骨格を構成するものです。柱は4寸(12cm)角など断面が正方 形の部材(正角材)が多く用いられ、梁には柱と同じような正角材から高さ8寸(24cm)など大きな部材までさまざまなものが組み合わされています。

在来工法の住宅は、「家のつくりようは夏をむねとすべし」と『徒然草』で述べられているように、開放的で広がりのある空間がつくり出せるのが特徴です。


Vol.02 壁で支えるツーバイフォー工法
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金物を使わず、釘止めしただけの筋かい。このままでは、地震の際簡単に筋かいが外れることが、実験でも明らかにされている。

一方、同じ木造でもツーバイフォー工法は、2×4インチ(38×89mm)の部材を枠組みとしてパネルをつくり、このパネルを組 み合わせて壁や床をつくっていく工法です。このため「枠組み壁工法」とも呼ばれます。柱や梁ではなく、パネル状の壁を 建て並べて建物の強度を確保します。もともと、北アメリカで広く行われていたものですが、高度成長期に日本でも採用さ れるようになりました。

ツーバイフォー工法は、住宅金融公庫などが詳細な基準を設 けており、それに従ってつくれば高性能の住宅ができるように なっています。これまで大工という熟練した職人の「技」や「勘 」に頼るところが多かったのですが、このツーバイフォー工法 はそれらを科学的に規定して安全性や機能性を保証している といってもいいかもしれません。


Vol.03 木造より大空間が可能な鉄骨造
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重量鉄骨で柱・梁を構成する鉄骨造住宅。鉄骨造では、木造より柱や梁が少なくてすむので大きな空間を得ることができる。

鉄骨造は、文字通り鉄骨で家の骨組みを構成するものです。Steelの頭 文字を取って、S造とも呼ばれます。住宅用に開発された軽量鉄骨のも のとビルなどにも使用される重量鉄骨のものがあり、軽量鉄骨では、ア ルファベットのCのような形をした「C型チャンネル」と呼ばれる材料が、 重量鉄骨造ではアルファベットのHの形をした「H型鋼」がよく使われ ます。

鉄骨造は、基本的には木造在来軸組み工法と同じように、柱と梁で骨組 みを構成します。木造と異なるのは、木造より大きな空間を得ることが できる点です。これは鉄骨が、通常の木材より強度が高いため、木造よ り柱や梁の数が少なくてすむためです。コスト的には、木造より割高に なります。



Vol.04 堅牢さと質感が魅力の鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造は、コンクリートで柱や壁をつくっていくものですが、そのなかに鉄筋を組み入れてあるもので、RC造(reinforced concreteの最初の2文字)とも呼ばれます。コン クリートは、ご存知のようにとても硬い材料ですが、一方で強い衝撃を受けると意外にもろいという弱点もあり、この弱点を鉄筋が補って、より頑丈な建物になっています。

住宅のように規模の小さな建物では、鉄筋コンクリートで柱や梁をつくる方法より、ツーバイフォー工法のように壁を組み合わせたようにつくるほうが多いでしょう。コストは、木造や鉄骨造よりもかなり割高になりますが、なにより頑丈ですし、地震のときの信頼感 も違います。最近は打ち放しの質感も人気を集めているようです。

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鉄筋コンクリート造は、コンクリートで柱や壁をつくっていくものですが、そのなかに鉄筋を組み入れてあるもので、RC造(reinforced concreteの最初の2文字)とも呼ばれます。コン クリートは、ご存知のようにとても硬い材料ですが、一方で強い衝撃を受けると意外にもろいという弱点もあり、この弱点を鉄筋が補って、より頑丈な建物になっています。

住宅のように規模の小さな建物では、鉄筋コンクリートで柱や梁をつくる方法より、ツーバイフォー工法のように壁を組み合わせたようにつくるほうが多いでしょう。コストは、木造や鉄骨造よりもかなり割高になりますが、なにより頑丈ですし、地震のときの信頼感 も違います。最近は打ち放しの質感も人気を集めているようです。


Vol.05「改修」の目的をしっかりと見極めよう
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これらのうち、条件のよいものを部分的に選んで組み合わせたのが混構造と呼ばれるものです。たとえば、地盤の悪い土地 で、1階を鉄筋コンクリート造でつくり、2階や3階を鉄骨や木造でつくるなどといったケースです。ただし、混構造や鉄筋コ ンクリート造の住宅は、現状ではまだまだ一般的とは言い難く、それらの住宅では、おそらくしっかりした設計者が関わってい るでしょうから、リフォームを考える際にも、まずその設計者に相談するのが得策です。ここでは、木造住宅と鉄骨造住宅に ついて考えてみます。


Vol.06 軸組み工法のいじっちゃいけない「構造躯体」
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鉄骨造の壁の中に入るブレース。木造の筋かいと違って、しっかりと溶接されていれば安定した耐力壁となる。

木造の在来軸組み工法の構造躯体は、もちろん柱や梁になります。しかし、柱や梁だけでは建物の十分な強さを得ることはできず、柱や梁 をつなぐ材料が大変重要になります。いちばん分かりやすいのは壁の部分です。柱梁だけではぐらぐらする建物も、壁をしっかりと設けること で、がっちりと固められます。これが前にも述べた耐力壁ということになります。したがって、在来軸組み工法は骨組みとなる柱や梁 とともに壁が大変大切で、しかもこの壁は建物をがっちりと固めているものでなければなりません。

現在の法律では、この耐力壁のつくり方として何種類か想定していますが、 もっとも一般的な方法は筋かいと呼ばれる斜め材を柱と土台や梁にしっかりと固定する方法です。筋かいは、ただ釘で打ちつけるだけでは なく、地震のときにも簡単に外れないように特別な金物や決められた止め付け方で接合されていなければなりません。したがって、この筋かい が入っている壁を取り去るようなリフォームは、家全体の構造の見直しや補強が必要なってきます。



Vol.07 ツーバイフォーの工法は家全体が「耐力壁」
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古い建物を改修するため床を剥がしたところ、土台や柱の下のほうが腐っていた。床下換気に十分注意が払われていない多くの 住宅では、こうした例が頻繁に見受けられる。

ツーバイフォー工法の場合、柱や梁がない替わりに家全体が耐力壁のようなものと考えることができるでしょう。軸組み工 法は、柱と梁の「骨組み」だけでは、考えようによっては「窓だらけ」です。そして「窓」として必要ない部分を埋めていった ものが「壁」となり、耐力壁にもなります。一方、ツーバイフォー工法では、まず「壁」があって、あけても大丈夫なところに穴 をあけて窓にする、と考えると分かりやすいかもしれません。

つまり、詳細な基準に従ってつくられているツーバイフォー工法の場合は、窓を大きくしたり壁を抜くなどのリフォームはよほ ど慎重に行わないと、それが即、家全体の構造強度に影響してくるのです。


Vol.08 木造軸組と同じだが構造部材が明快な鉄骨造
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「シーチャン」とも呼ばれる「C型チャンネル」。軽量鉄骨造の家では、この部材を組み合わせて構造躯体をつくっていくことが多い。

鉄骨造は、構成自体は木造の軸組み工法と同じです。重量鉄骨でつくる場合など、耐力壁が必要のないケースもありますが、 住宅規模の鉄骨造は、軽量鉄骨を使ったブレース構造というつくり方になっている場合が多いようです。ブレース構造とは、木造の 軸組み工法の筋かいと同じように斜めの材を入れて耐力壁とする構造です。

ただ、木造と異なり耐力壁とそうでない部分がはっきりと区別できるので、柱や梁、耐力壁などの鉄骨にさえ触れなければ、かなり 自由にリフォームを行うことができます。ただし、木造軸組み工法と違って、全体に影響を与えないような柱、といったものは基本 的にありませんから、構造部材は一切変更することができないと考えるべきでしょう。



Vol.09 リフォームの近道は図面から

では、リフォームで比較的簡単にいじれる部分とそうでない部分というのは、どのように見ればよいのでしょうか。そのために、図面の検討はとても重要になります。まず、現在の自分の家が、どの ような構造になっているかを知ることが先決ですが、家の図面は残っているでしょうか。

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建てるときに、しっかりした設計事務所に依頼した住宅の場合は、柱・梁・筋かいまで表記した設計図面が残っているはずです。でも、 そうでない場合は、役所の許可(建築確認)を得るために描かれた「確認申請図」しか残っていないのではないでしょうか。この 「確認申請図」は、1/100程度の平面図に、筋かいの位置を示した簡単なものです。役所の建築許可を得るためだけに描かれ、実際に建った 家とは異なるケースも少なくありません。

リフォーム時に図面を検討する際には、まずこの図面と実際の家が同じかどうかを見分けることが 大切になってきます。図面を読む(理解する)という作業は、検討段階だけでなく、実際に計画を進めていく際にも重要になります。 なぜなら、設計者やメーカーに伝えた自分たちの希望は、図面という形で表現され、提示されるからです。


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図面を正確に読めなければ、そこに描いてあることが自分たちの希望を叶えているのか、イメージと違っていないかなどを確認すること ができません。工事が済んでから「希望と違う」と言っても後の祭りです。以下では、木造の在来軸組み工法の図面を例にして、提示 された図面の読み解き方を見ていくことにしましょう。